資料室

○ 新潟県市長会が行った「遺伝子組み換えイネの屋外栽培実験の中止を求める決議」
  ※ 打ち直したもの
遺伝子組み換えイネの屋外栽培実験の中止を求める決議

 本年5月31日及び6月29日に独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構中央農業総合研究センター北陸研究センターが、農林水産省及び環境省等の承認の下、センター内の隔離圃場でカラシナのデイフェンシン遺伝子を水稲品種「どんとこい」に導入した遺伝子組み換えイネの屋外田植を実施しました。
 将来的な食料、環境間題等への対応技術としての研究は必要であると考えるが、同センターが実施した説明会でも、十分な理解が得られたとは到底思えません。導入遺伝子が新たなアレルギー物質にならないのか、隔離圃場とはいえ花粉の飛散が本当に防げるのかなど不安を訴える声も多く、県民の不安は高まっております。このような状態では、同センターの説明責任が十分に果たされているとは言えません。
 また、コメの主産県として消費者の求める安全・安心志向に応えるため、本年から自然交配により生まれたイモチ病に強い「新たなコシヒカリ」の作付けを県下一斉に行い、消費者の理解と支持を目指して取り組んでいるこの時期に、十分な説明もない中、遺伝子組み換えイネの屋外田植が行われたことは真に遺憾です。
 よって、主食であるコメの遺伝子組み換え作物に対する消費者の拒否反応は強く、県産米に対する風評被害が懸念されることから、栽培実験を直ちに中止することを強く要望します。

 平成17年7月21日

                         新潟県市長会会長
                          長岡市長  森  民 夫

○ 5月31日:遺伝子組換え稲の圃場での田植えについての関連資料
 研究側の配付資料

○ 5月24日:遺伝子組換え稲の圃場栽培実験の中止要請集会の関連資料
 次第
 研究側の提出資料

○ 5月24日:NPOとして地元選出国会議員への要請内容
中央農業総合研究センター・北陸研究センターにおける
「遺伝子組換え稲のほ場栽培実験」の中止に関する要請書


 日頃、地域農業振興につきまして、多大なるご尽力を賜わり、厚く感謝申し上げます。

 すでにご存じのとおり、中央農業総合研修センター・北陸研究センターにおきまして遺伝子組換え稲のほ場栽培実験が予定されています。4月29日に同センターで行われた説明会では、実験に対して反対もしくは慎重な立場からの発言がほとんどであったことは、マスコミで報道されたとおりです。

 財団法人農林水産先端技術産業振興センター(STAFF)が行った「遺伝子組換え技術・農産物・食品についての意識調査報告書」および「農業生産者に対する遺伝子組換え農産物についての意識調査報告書」(いずれも今年3月公表)においても、「遺伝子組換え食品を食べることに不安感じる(やや不安を含めて65%)」「遺伝子組換え農産物を栽培しようと思ったことはない(56%)」などの意識が示されており、国民の間にこの問題について多くの疑問や不安があることが明らかになっています。

 私たちは、現在強行されようとしている「遺伝子組換え稲のほ場栽培実験」につきまして、次の3点から中止すべきであると考えております。
 第1に、実験目的である「イモチ病などに強い『どんとこい』の開発」自体について、その必要性や緊急性が感じられません。果たして消費者が望んでいるのか大きな疑問ですし、イモチ病の克服であれば栽培技術の研究を重視すべきと考えます。

 第2に、ほ場で栽培実験を行うことによる遺伝子汚染のほか、風評被害に対する大きな不安があります。

 第3に、とにかく実験を強行したいとの態度が露骨であり、地元の農業者・消費者はもとより、実験実施についての幅広い積極的な支持を得た上ですすめたいとの真摯な姿勢が感じられません。

 つきましては、今回の「遺伝子組換え稲のほ場栽培実験」について大きな疑問や不安を抱えている私たちの率直な気持ちをご理解いただくとともに、下記の事項の実現に向けて、特段のご協力を賜わりますよう、よろしくお願い申し上げます。

  記

1.今年度に北陸研究センターが実施しようとしている「遺伝子組換え稲の ほ場栽培実験」を中止すること。

2.実施主体や実施場所を問わず、試験研究機関や大学・企業等において、 今後、「遺伝子組換え稲のほ場栽培実験」を実施する場合は、地元の行政 はもとより、地域住民や生産者団体・消費者団体などの積極的な支持が必 要であることをルール化すること。

3.国民は農畜産物への遺伝子組換え技術の導入について強い不安を抱いて おり、遺伝子組換え技術全般に対する国民合意を最大限に尊重すること。

○ 4月29日の説明会について、研究側で説明結果をまとめた内容(国会議員要請の
 なかで提供を受けたもの、内容を打ち直したもの)
平成17年度(独)農研機構 北陸研究センターにおける
遺伝子組換え作物の栽培試験の説明会の状況について


1.日時・場所
   4月29日 13:30〜16:10
   北陸研究センター(新潟県上越市)

2.参加者数
   約150人

3.説明会の状況

(1) センターから、今回栽培実験を行う「いもち病及び白葉枯病抵抗性イネ」
   については、導入遺伝子が全て食経験のある植物由来であることや、万全
   の交雑防止措置を講ずることなどについて説明(約1時間)。説明内容に
   ついての具体的な質問はなし。
   交雑防止措置等
     ○隔離圃場内(高さ1.8mの金網フェンスで四方を囲み入り口は施錠扉により部外          者は立ち入り不可)で栽培する。
     ○最も近接した一般農家水田まで約220mの距離(これまでの知見では、花粉の飛          散は20m程度。)
     ○花粉防止対策として、
      ア 開花期に刈り取る.
      イ 開花させるものについては
       ・ 袋掛けするかまたは不織布等で覆う。
       ・ 念のため、移植時期を遅らせ(6月下旬以降)、一般農家水田の主要品種コ             シヒカリと開花期は重複しないようにする。

(2) 質疑時間(約1時間40分)の中で出された主な意見
  ・ 遺伝子組換えの研究を実施すべきではない。
  ・ 風評被害があったらどうするのか。
     これに対し、『交雑が生じないよう万全を期しているが、万が一
     交雑が生じた場合については誠実に対応する』旨、回答。

○ 4月29日:遺伝子組換え稲の栽培実験説明会資料

 次第
 配付資料一覧表
 栽培実験の概要
 ディフェンシン遺伝子導入組換えイネの特徴
 2005年度隔離圃場栽培実験図
 遺伝子組換え作物を管理する法律
 カラシナ由来の抗菌性タンパク質を持つ複合耐病性イネ系統の隔離圃場栽培実験説明会
 カラシナ由来の抗菌性タンパク質を持つ複合耐病性イネ系統の隔離圃場栽培実験