遺伝子組換え稲の圃場栽培実験について




○ 独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構中央農業総合研究センター北陸研
 究センター(旧・北陸農業試験場)では遺伝子組換え稲の野外栽培実験を強行しまし
 た(5月31日に田植え、10月3日に刈り取り)。
  この組換え稲は「カラシナ由来の抗菌性タンパク質をもつ複合耐病性(いもち病、
 白葉枯病、苗立枯細菌病、籾枯細菌病など)イネ系統」であり、「農薬を減らすこと
 ができる」と説明しています。
  栽培実験計画書では、「低農薬栽培による食の安全・安心が消費者の重大な関心事
 であり,また農薬による環境負荷の低減および農薬施用コストの低減も生産上の重要
 課題となっていることら,早急に実用化を図る必要がある」としています。
  しかし、病気に弱く作りづらい品種を栽培技術により克服してきたからこそ消費者
 に支持されているのではないか、安全性は確認されているのか、消費者は遺伝子組換
 え技術を用いた「安全」な米を望んでいるのかなど、様々な疑問があります。
  当NPOとしては「実験目的に必要性や緊急性が感じられず、消費者も望んでいな
 いのではないか」「遺伝子汚染や風評被害が生じる不安がある」「すすめ方が一方的
 である」との理由で、この栽培実験に反対の立場を取っています。
  この間の大きな動きとして、栽培実験の中止の仮処分を求めた裁判が行われている
 ことと、新潟県が遺伝子組換え作物栽培への関与のあり方を条例化する方針で取り組
 んでいることがあげられます。
  仮処分申請は、新潟地裁高田支部で却下され、抗告した東京高裁においても棄却さ
 れ、18日に最高裁への特別抗告が行われました。これまでの裁判所では、組換え稲
 と他の稲との交雑が行われる可能性についてが大きな争点にされています。
  県としての関与のあり方については、8月4日を皮切りにこれまで4回に渡って 
 「遺伝子組換え作物のあり方検討委員会」で議論され、今後、条例化に向けた検討が
 行われると報道されています。これまでの議論では、試験栽培と一般栽培に区分し 
 て、事前に届出や申請を行うこと、内容について第3者委員会に意見を求めること、
 知事は必要により調査や栽培中止を命令できることなどが盛り込まれています。
  栽培実験は来年も実施されることになっています。コマツナの塩基配列をカラシナ
 として記載するなど申請書類に意図的な誤魔化しがあったり、消費者や地元の理解が
 得られていないことなどが明らかななかで、速やかな実験の中止を求めます。県条例
 についても、国の研究機関等に遠慮することなく、県民の納得できる内容で強い権限
 を持つものとなるよう、強く望みます。詳しくは、次のホームページを参照下さい。
 <北陸研究センター> http://narc.naro.affrc.go.jp/inada/
 <裁判関連資料> http://gmine.seesaa.net/
 <遺伝子組換え作物のあり方検討委員会> 
  http://www.pref.niigata.jp/norin/syokutomidori/gyosei/gmo/kentou.htm

○ 遺伝子組換え稲の圃場実験についての研修会、説明会、意見交換会などが数多く
 行われるとの情報があります。 
開催日 開催地 情報源
6月
17日
上越市文化会館 星の谷ファーム
http://www.valley.ne.jp/~valley/welcome.htm
6月
21日
新潟駅前
ガレッソホール4F
新潟県総合生活協同組合
http://www.niigata.coop/
6月
21日
新潟市内
※ 総合生協に同じ
北陸研究センター
http://narc.naro.affrc.go.jp/inada/def-rice/
setsumei-2.htm
6月
25日
上越市内
7月
 7日
長岡市内
7月

○ 田植えが強行されてしまいました。100名以上の農業者や消費者などが抗議を
 行いましたが、聞き入れられませんでした。センターの用意した資料は、資料室に
 掲載しました。
  「安全なものであり、十分な合意を得ている」がセンターの主張ですが、次の点
 について大きな疑問を感じています。
 @ 多くの反対の声が全く反映されておらず、隣接の農業者には同意書などを求め
  ていないなど、合意があるという根拠が分かりません。
 A これまで「遺伝子は可食部では働かない」との説明でしたが、「青米が混じっ
  た玄米の時点で働いているか、働いていないか」との質問に回答はありませんで
  した。青米で遺伝子が働いているのであれば、明らかに説明内容と異なっていま
  す(説明を避けていたことも考えられます)。
   このような説明の仕方を行うのであれば、安全であると言われても信じられま
  せん。

○ 北陸研究センターのホームページおよび新聞報道によれば、明日、遺伝子組換え稲
 の圃場での田植えが強行されるとのことです。9千筆以上の中止を求める署名につい
 ては「重量も重いし、重く受け止める」とのことだったのですが、どのように受け止
 められたのでしょうか。やるなら気をつけてなどという署名の内容ではありません。
  金曜日の夕方の時点では、センターのホームページには田植えについての情報はあ
 りませんでした。

○ 新聞報道によれば「国 屋外実験を承認」とのことです。これは、「必ず実験をせ
 よ」ということではないと思います。地域合意・国民合意を最大限尊重した取り組み
 を期待します。

○ 資料室に資料を追加しました。

○ 中止要請会が終了しました。2名の国会議員(近藤正道参議院議員、黒岩宇洋参議
 院議員)から最後まで同席をいただき、「研究側の合意形成への姿勢が不十分。前回
 の説明会から進歩がなく、説得力のある説明がない。合意形成が整うまで実験をすす
 めるべきではない」「風評被害は起こすものもあれば自然におきるものもある。いっ
 たん起きれば政治責任が問われる。今のまますすめるのは無理である。強行すれば大
 変なことになる」との力強いご意見をいただきました。
  なお、中止要請会の開催に先立ち、地元選出国会議員に対しましてNPO魚沼ゆう
 きとして要請を実施しました。

○ NPO魚沼ゆうきでは、今回の圃場栽培実験を行うことに対して、次の3点から反
 対します。実験の中止を強く求めます。
 @ 実験目的である「イモチ病などに強い『どんとこい』の開発」について、その必
  要性や緊急性が感じられません。果たして消費者が望んでいるのか大きな疑問です
  し、イモチ病の克服であれば栽培技術の研究を重視すべきと考えます。
 A 遺伝子汚染のほか風評被害に対する不安があります。
 B PA活動や説明会、その後の対応などすすめ方が一方的であり、広範な積極的な
  合意を得てすすめようとの姿勢が感じられません。

○ 本日の新聞報道によりますと、実験についての疑問や不安が高まっているようで 
 す。日本としてどのような食料を生産し、国民が消費するのかは非常に大切なことだ
 と考えます。急がずに、じっくり議論することが必要です。

○ 5月24日に遺伝子組換え稲の栽培実験について、中止を求める要請集会が以下の
 とおり開催されます。将来に禍根を残すことのないよう、主張する時はしっかりと主
 張すべきと考えます。こちらをご覧下さい。
 ・ 日  時  5月24日13時30分から ※13時に議員会館ロビーに集合
 ・ 会  場  参議院議員会館 第3会議室
 ・ 主  催  「新潟遺伝子組換えイネいらない!」連絡会ほか
 ・ 内  容  独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構(本体の理事、 
       北陸研究センター)との意見交換、中止要請

○ 報道によると、昨日(5月10日)、北陸研究センターが新潟県(農林水産部長ほ
 か)に対して説明会を行ったとのことです。
  「今月下旬に田植えをしたい」とのコメントもありました。
  「近隣住民や行政・団体の理解は得られているのか」という疑問がありますし、近
 隣さえ理解が得られればそれの良いのかとの疑問もあります。

○ 北陸研究センターの遺伝子組換え水稲作付試験の説明会に参加してきました。
  多くの参加者で会場は熱気に包まれ、質疑応答は大幅に時間を超過し、様々な問題
 があることが指摘されました。
  安全性や実施しようとしている試験の必要性など、試験に反対もしくは慎重な立場
 からの発言がほとんどでした。
  「イモチ病が問題であれば、遺伝子組換えではなくBLで対応すればよいのではな
 いか」との質問に対しては、「BLでは一定期間は大丈夫だろうが、抵抗性をもたれ
 てしまう」との回答がありました。
  マスコミの方も来られていたので、報道がなされると思います。
  とても「議論が尽くされた」といえる状況ではありませんので、「説明会が終了し
 た」とは書きません。再度、説明会が行われることを期待しています。

○ 上越市内で「遺伝子組換え稲の圃場作付試験」が計画されています。
  4月29日に説明会が開催されます。
  「必要な手続きをきちんと経ているのか」「安全性に問題はないのか」「本当に 
 必要な試験なのか」等々、不安や疑問は尽きません。
  多くの皆さんが参加し、説明をお聞きするとともに、率直なご意見を述べること 
 を呼びかけます。
  日時:平成17年4月29日(金・祝)13:30〜
  場所:北陸研究センター講堂2階  上越市稲田1−2−1 
  詳細:http://narc.naro.affrc.go.jp/inada/press/def-rice050429.htm

  なお、こちらもあわせてご覧下さい。
 「遺伝子組み換えイネ市民監視センター」http://www.gmrwatch.org/j/index.html
 「遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン」http://www.no-gmo.org/