コシヒカリBLアンケート結果


  平成17年4月20日
  NPO魚沼ゆうき

<アンケートの趣旨>

 新潟県では、平成17年春から、コシヒカリの種子を全面的に「コシヒカリBL」に
 切り換えることとしています。コシヒカリBLは、従来のコシヒカリにイモチ病に強
い遺伝子を持たせたもので、これに切り換えることによって「低コスト」と「環境保全
型農業」の推進をはかるとしています。
 NPO魚沼ゆうきでは、「平成17年産米の生産において従来のコシヒカリの種子を
用い、コシヒカリILの種子は用いない」「平成18年産以降の対応は従来どおりを基
本とするが、消費者や流通業者の動向等、情報収集等をすすめる」としています。
 「コシヒカリBLへの切り換え」および「NPOの方針」について、率直なご意見を
お聞きするため、1月下旬に賛助会員に対してアンケートを実施し、7会員から回答を
いただきました。
 なお、アンケート時は「コシヒカリIL」としていましたがは、品種名にはBLが用
いられていることから、「コシヒカリBL」に統一いたしました。
※ ご回答いただいた7会員のうち、5会員が米穀専門店です。


<アンケート結果の概要>

(1) 平成17年産米からコシヒカリ種子が「コシヒカリBL」へ切り替わることについ
 ての情報提供は、不十分であると考えられます。
  必要とする情報については、BL導入の目的、食味や成分分析など従来のコシヒカ
 リとの比較、農薬の低減効果など、消費者や生産者の反応などに、多くの要望があり
 ました。

(2) 慣行栽培米と有機栽培米に分けた切り替えについての考え方では、「食味・品質が
 変わるならば切り換えるべきでない」ということは共通していましたが、有機栽培に
 対しては「生産技術によっていもち病を克服すべき」との意見が強かったのが特徴的
 でした。

(3) 当NPOの主張に対しては、概ね支持をいただいたと考えています。
  「イモチ病が減って、農薬使用が低減されるのであれば賛成」との意見もありまし
 たが、その場合でも、品質や食味が維持されることが必要、栽培経過を含めた情報開
 示が必要、良い面・危ない面を納得してから使用すべきなどの指摘がありました。
  また、魚沼独自の種子を用いたらどうかとの提案もありました。
  当NPOとしましては、有機米生産には自家採取による従来のコシヒカリ種子を用
 いるとともに、引き続き、情報収集に努めたいと考えています。

<アンケート結果>

1.今年産新潟コシヒカリから「コシヒカリIL種子」に全面的に切り替わることに 
 ついて、十分な情報が伝えられていますか(当NPOからの情報は除く)。

 (1) 情報量   十分ある(0)、ある程度ある(3)、
          殆どない(2)、全くない  (2)

  (2) 情報の入手先 新潟県庁(1)、新潟県内のJA(1)、
          新潟県内の取引先(1)、業界・団体(1)、その他(1)

2.コシヒカリILについて、どのような情報が必要ですか。
  例示した各項目に、◎(絶対必要)、○(ある程度必要)、△(あまり必要でな 
 い)、×(必要ない)をつけて下さい。
項  目
主 な 内 容
×
全般 IL導入の目的 
IL品種の育成方法
イモチ病全般
その他:安全性について、デメリットについて
従来のコシヒカリとの比較 試食による食味判定 
機械での成分分析
玄米品質
収量
登熟期など栽培上の違い
イモチ病の耐病性
導入効果など 農薬低減
作業時間短縮
DNA鑑定の方法・精度
その他 生産者の反応
スーパー等の反応
米専門店の反応
消費者の反応
消費者団体の反応
他の産地の対応
その他:専門家(学者)の見解

3.新潟県全体としてコシヒカリILに切り換えることについて、どう考えますか。
  「慣行栽培米」と「有機栽培米」に分けて、それぞれの考え方について◎(強く 
 思う)、○(そう思う)、△(どちらとも言えない)、×(そうは思わない)を記 
 入して下さい。
切り替えについての考え方  慣行栽培米 有機栽培米
× ×
実際に農薬が減ったり、作業時間が短縮するなら評価できる
DNA鑑定で新潟コシヒカリと証明できるなら評価できる
切り替えより、生産技術によってイモチ病を克服してほしい
食味・品質が変わるならば切り換えるべきでない
効果が期待できても、コシヒカリILに切り換えるべきでない

4.今回のNPO魚沼ゆうきの主張をどう考えますか。それぞれについて、◎(強く 
 思う)、 ○(そう思う)、△(どちらとも言えない)、×(そうは思わない)を 
 記入して下さい。
NPO魚沼ゆうきの主張内容
×
コシヒカリの評価は食味もあるが、「困難を克服してきたを抜きには考えられない
IL種子を用いることは「困難を克服してきた」姿勢とは相容れない
低コストや農薬軽減のためにはIL技術よりも、総合的な研究をすすめるべき
消費者や流通業者の動向について情報収集をすすめていく
従来どおり、自家採取を基本に、IL種子への切り替えは行わない