|
○ コシヒカリBLについてのアンケート結果(2005.4.27)
NPO魚沼ゆうきでは、賛助会員を対象にコシヒカリBLについてのアンケートを実
施しました。
結果はこちらです。
なお、ファイルをダウンロードすることもできます。
○ コシヒカリIL(2005.1.6、一部修正2005.1.20)
新潟県では、平成17年産コシヒカリの生産から、従来のコシヒカリから、コシヒカ
リIL(コシヒカリいもち病抵抗性同質遺伝子系統)の種子に全面的に切り換えること としています。
コシヒカリILとは、コシヒカリにイモチ病に強い遺伝子を持たせたもので、これに
切り換えることによって「低コスト」と「環境保全型農業」の推進をはかるとしていま す。
NPO魚沼ゆうきでは、「平成17年産米の生産において従来のコシヒカリの種子を
用い、コシヒカリILの種子は用いない」「平成18年産以降の対応は従来どおりを基 本とするが、消費者や流通業者の動向等、情報収集等をすすめる」としています。
このことについて、次のとおり考えています。
<イモチ病を毎年心配しています>
稲作農家を悩ませている稲の病気の1つに「イモチ病」があります。特に中山間地で
多く発生し、葉や穂へのイモチ病菌の感染・発病によるものですが、穂で発病した場合 は被害が大きく、大きな減収につながります。激発しやすい温度は17〜24℃で、冷害の 年は被害の拡大が心配されます。
このため慣行栽培では、イモチ病発生時はもちろん、発生が見込まれる場合は予防の
ための農薬散布も行われています。有機栽培では農薬散布は行いませんので、栽植密度 を下げて風通しを良くしたり、より健康な稲作りを心がけていますが、完全に防ぎきる ことは難しく、毎年多少なりとも被害を受けています。
<新潟県におけるコシヒカリILの開発と普及>
新潟県では遺伝子組み換えでない一般的な品種改良の技術によって、イモチ病に耐性
を持つ複数のコシヒカリ系統(8系統)を選抜・育成しました。
具体的には、従来のコシヒカリにイモチ病に強い8品種(ササニシキ、トドロキワ
セ、PiNo4、新潟早生、越みのり、ツユアケ、とりで1号、コシヒカリBL1号)を掛 け合わせ、イモチ病抵抗性を導入した後、従来のコシヒカリと5〜6回交配を重ね(戻 し交配)、イモチ病抵抗性以外は従来のコシヒカリと同様の性質を持たせるようにした 「コシヒカリBL1〜8号」の総称が「コシヒカリIL」です。遺伝子組み換え技術は 用いていません。
※ BLとは、イモチ病の英語名(Blast disease)から来ています。
※ ILとは、同質遺伝子系統の英語名(Isogenic line)から来ています。
BL1〜8号はそれぞれ異なったタイプ(レースという)のイモチ病菌に対して抵抗
性を持っているため、その地域やその年に流行が予想されるイモチ病菌にあわせて、コ シヒカリ種子(BL1〜8号)を組み合わせることで、イモチ病の発生が抑制されると しています。
また、DNA鑑定を行うことで、「従来のコシヒカリ」と区別ができるため、「コシ
ヒカリIL」であるかを判定することができます。
「イモチ耐性以外の食味等は何ら変わらない」として、コシヒカリとして流通させる
こととしています。コシヒカリILの導入を低コスト化と環境保全型農業の推進に結び 付けています。
※ BL1〜8号までの混合割合を毎年変えれば、何年産であるかもDNA鑑定によっ
て区別することもできますが、現時点では、そこまでは行っていないと思われます。
<NPO魚沼ゆうきの考え方>
NPO魚沼ゆうきでは「コシヒカリIL」の導入に対して慎重に考えています。主な
理由は次の3点です。
@ コシヒカリが現在の地位を築いたのは、良食味であることだけでなく、倒伏しやす
くイモチ病にも弱いなど作りづらい品種を技術と努力で克服してき」たという「コシ ヒカリ物語」が消費者に支持されたからだと考えます。
品種改良をした系統を従来のコシヒカリと置き換えることは「コシヒカリ物語」と
は相容れないと危惧しています。
A 低コストや環境保全型農業を推進するのであれば、イモチ病の農薬だけを減らせば
それで良いわけではありません。初めから農薬ありきではなく、栽植密度や施肥管理 を含めて、総合的な研究がなされることを期待しています。
B 新潟県内の農業者はコシヒカリを全国トップブランドに育ててきたという自負を持
ち、その技術に自信を持っています。「コシヒカリIL」を消費者のみなさんが 違 和感なく受け入れるかのという不安もあります。
これらのことから、NPO魚沼ゆうきでは、従来どおり「コシヒカリの種籾は自家採
取を基本とする」こととし、昨年同様、「コシヒカリIL」の種子は用いません。
<補足事項>
すでに述べたとおり、「コシヒカリIL」は遺伝子組換技術は用いておりません。
各種の試食結果から判断すると、従来の「コシヒカリ」と食味はほぼ同等と考えられ
ます。
品種名や産地表示銘柄(=流通する場合の表示)を整理すると次のようになります。
「ササロマン」(産地品種銘柄)として流通されています。
|